★行徳・浦安三十三ヶ所観音霊場

札所数 34(番号付き札所:33  客番・番外札所:1)
別称  
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者

元禄3(1690)年開創説と元禄10(1697)年開創説がある、開創者は徳願寺三代の覚譽詫念住職

昭和59(1984)年に行徳・浦安三十三ヶ所霊場として再興

縁起・由緒・開創経緯  
備考

・市川市と浦安市を中心とした観音霊場。

・開創時は、単に「行徳観音霊場」だった。

・明治時代に入り、廃霊場となった。

・現行の札所は、地域のボランティアにより、昭和の終わりに再興されたもの。

・ただし、各札所の観音像は焼失や所在不明等があり、観音霊場としての色合いは現在のところ薄い。

・廃寺のままの札所もあり、完全な再興には至っていない。

・ボランティアにより、定期的に徒歩巡礼の会が開かれている。

・無住の札所もあり、拝観の可不可は寺院次第となる。

・第1番から第33番までの札所を3回巡拝し、最後に番外の観音堂へお参りすることでご利益を得るとされている。

・そのため、番外札所は、第100番札所とも呼ばれている。

情報掲載日・更新日 公開:2017年12月25日  更新:2022年08月24日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 御本尊 宗派 住所 備考
1番 海巌山 普光院 徳願寺 聖観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市本行徳5  
2番 行徳山 金剛院 福泉寺 十一面観世音菩薩 弘法大師   市川市二俣2 お堂のみ
3番 塩場山 長松寺 聖観世音菩薩 薬師如来 臨済宗大徳寺派 市川市本行徳8  
4番 神明山 自性院 聖観世音菩薩 大日如来 真言宗豊山派 市川市本行徳1  
5番 十方山 大徳寺 如意輪観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市下新宿5  
6番 浄林寺         廃寺
7番 聖中山 松寿院 正源寺 如意輪観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市河原3  
8番 不動山 養福院   不動明王 真言宗豊山派 市川市河原16 薬王寺(船橋市夏見5)の管理
9番 竜灯山 竜厳寺         雙輪寺に合併
10番 稲荷山 福王寺         雙輪寺に合併
  稲荷山 普明院 雙林寺 千手十一面観世音菩薩 大日如来 新義真言宗 市川市稲荷木3 第9、10番札所兼務
11番 海中山 了極寺 聖観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市高谷2  
12番 海岸山 高谷院 安養寺 千手観世音菩薩 千手観世音菩薩 真言宗豊山派 市川市高谷2 はだし大師、市川七福神
13番 真宝山 法泉寺 如意輪観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市本行徳7  
14番 仏性山 法善寺 聖観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土真宗本願寺派 市川市本塩1 塩場寺
15番 飯沢山 長寿院 浄閑寺 聖観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市本行徳  
16番 仏貼山 信楽寺         教信寺に合併
17番 正覚山 教善寺         教信寺に合併
  正覚山 成就院 教信寺 聖観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市本行徳 第16、17番札所兼務
18番 医王山 宝性寺 如意輪観世音菩薩 不動明王 真言宗単立   廃寺、第19番の徳蔵寺に吸収
19番 関東山 徳蔵寺 如意輪観世音菩薩 阿弥陀如来 真言宗単立 市川市関ヶ島8 行徳不動、第18番札所も兼務
20番 松柏山 清岸寺 如意輪観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市伊勢宿4  
21番 来迎山 光林寺 聖観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市押切  
22番 仏法山 東漸院 法伝寺   阿弥陀如来 浄土宗 市川市湊7  
23番 水奏山 円明院 十一面観世音菩薩 阿弥陀如来 真言宗豊山派 市川市湊 葛飾3弁天、本湊村弁財天
24番 青暘山 光明院 善照寺 千手観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市湊  
25番 西光山 安楽院 源心寺 十一面観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 市川市香取1 いぼ取不動
26番 親縁山 了善寺 十一面観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土真宗本願寺派 市川市相之川2  
27番 秋葉山 新井寺   釈迦牟尼仏 曹洞宗 市川市新井1  
28番 宝珠山 地蔵院 延命寺   大日如来 真言宗豊山派 市川市新井1  
29番 東海山 善福寺   大日如来 新義真言宗 浦安市当代島2  
30番 海照山 花蔵院 聖観世音菩薩 大日如来 新義真言宗 浦安市猫実3  
31番 医王山 東学寺   薬師如来 真言宗豊山派 浦安市堀江2 亀乗薬師
32番 清滝山 観音寺 宝城院 千手十一面観世音菩薩 不動明王 真言宗豊山派 浦安市堀江4  
33番 光縁山 勢至院 大蓮寺 聖観世音菩薩 阿弥陀如来 浄土宗 浦安市堀江4  
番外 藤原観音堂 身代わり観世音菩薩 身代わり観世音菩薩 浄土宗 船橋市藤原町2 第100番札所とも

 

札番 御詠歌
1番 後の世を 願ふ心は ありがたや 参る我が身の 徳願寺かな
2番 限りなく 法の教へは 福泉寺 尽きぬ宝を とる心せよ
3番 長き夜の 眠りを覚ます 松風の 御寺へ参る 身こそ安けれ
4番 我思ふ 心の玉は みかかしを 頼む仏の 照らすなりけり
5番 類ひなき 仏の道の 大徳寺 漏らさで救ふ 誓ひたのもし
6番 あな尊と ここに浄土の 林寺 風も御法の 響きなるらん
7番 水上に 立てればまさに 源の 流れを送る 寺のいにしへ
8番 頼みある 誓ひは常に 養ひの 参る心に 幸ひの寺
9番 降り下る 大悲の雨の 龍厳寺 世をあはれみの 道の様々
10番 【福王寺】遥々と 運ぶ歩みは 水上に あまねき門の 福王寺かな
11番 悟り得て 極むる道を 聞く法の 頼りとなりて 頼む後の世
12番 目の前に 参りて頼む 極楽の しるべをここに 安養寺かな
13番 品々に 仏の法の 泉寺 尽きぬや浜の 真砂なるらん
14番 法によく 頼みをかけて ひたすらに 願へば罪も 消へてこそゆけ
15番 苔の露 輝く庭の 浄閑寺 瑠璃の砂子の 光りなりけり
16番 ひと筋に 真を願ふ 人はただ 安く生ろる 道とこそなれ
17番 おしなべて 善きを教ゆる 御仏の 誓ひに誰も 道は迷わじ
18番 ◆◆◆◆◆ 仏の種を 植へぬれば 朽ちぬ宝を 身にぞおさむる
19番 世を秋の 実り徳を 収めつつ 豊かに後の 世をばすぐべし
20番 ただ頼め 誓ひの舟に 法を得て 安くも到る 清願寺かな
21番 御仏に 歩みを運ぶ 後の世は 光る林の 紫の雲
22番 今よりは 後は迷はじ 法の道 伝ふお寺へ 参る身なれば
23番 ありがたや 月日の影と 諸共に 身は明らかに なるぞ嬉しき
24番 あはれみの 大慈大悲の 誓ひには もらさで世々ぞ 照らす寺かな
25番 源の 清き流れを 心にて 濁る我が身も 住みよかりけり
26番 迷ひにし 心も晴れて 悟るべし 善き教へぞと 頼む我が身は
27番 潔き 新井に宿る 月影の 誓ひはいつも あらたなりけり
28番 そのかみの 注ぎし菊の 流れとも 運ぶかさしの 延命寺かな
29番 徳のもと 昔や植へし 種ならむ 朽ちせぬは善き 幸ひの寺
30番 浪の花 晴れておさまる 海山の 眺めは広き この寺の庭
31番 補陀洛や 南の岸を 見渡せば 誓ひも海も 深き浦なみ
32番 参り来て 頼む宝の 城の寺 木草の色も 浄土なるらん
33番 持ち迎へ 給ひし峰の 大蓮寺 花のうてなに 宿る順礼
番外 頼もしや 巡り納めし 観世音 二世安楽を 祈る心は