★宮城三十三ヶ所観音霊場

札所数 33(番号付き札所:33  客番・番外札所:0)
別称 宮城三十三札所観音、宮城郡三十三所霊場
関連霊場  
公式情報・事務局  
御開帳情報  
開創年・開創者

開創に関しては、江戸時代(1603~1868年)の後期説や明和年間(1764~1772年)よりも以前説など複数ある

縁起・由緒・開創経緯  
備考

・今の仙台市や多賀城市を含む、宮城郡に点在する札所の巡拝霊場になる。

・札所数は33ヶ所であるが、観音霊場として設立されたのかどうかは不詳である。

・詳細な開創年や、開創の縁起等も不明。

・継承寺社が残っているケースもあれば、霊場札所としての要素が現存しないケースも多々ある。

・霊場としての引継ぎや活動は、現状、されていないようだ。

情報掲載日・更新日 公開:2019年07月11日  更新:2019年07月11日

 

札番 山・院・寺号 御本尊 宗派 住所 備考
1番 長谷堂     仙台市太白区中田6丁目30  
2番 天神堂     (柴田郡柴田町船迫) 廃寺
3番 塩通寺     (名取市愛島笠島) 廃寺
4番 前川観音堂(長橋観音堂) 千手観世音菩薩   柴田郡川崎町前川中西130 柴田33観音
5番 護国山 国分尼寺 聖観世音菩薩 曹洞宗 仙台市若林区白萩町33-26 仙台33観音
6番 牧嶋観音堂 十一面観世音菩薩   仙台市宮城野区燕沢東1丁目3-16  
7番 神明社     仙台市宮城野区岩切鴻巣南82-48 鴻巣4号公園内
8番 二木神社 二本木山明神   仙台市宮城野区田子3丁目2-40  
9番 祝陽山 慈雲寺   曹洞宗 多賀城市南宮町12  
10番 松堂 聖観世音菩薩・不動明王   仙台市宮城野区福室平柳81 住吉神社の境内
11番 安楽寺     (多賀城市新田南安楽寺) 廃寺
12番 賀茂皇大神社 川島賀茂明神   仙台市宮城野区岡田明神東1 持宝院は廃寺
13番 高見観音堂     仙台市宮城野区栄2丁目8  
14番 竹内観音堂     仙台市宮城野区蒲生竹ノ内 耳取観音
15番 中源寺     (仙台市宮城野区中野) 廃寺
16番 小松山 不磷寺 嶋観音堂 地蔵菩薩 臨済宗妙心寺派 多賀城市八幡2丁目8-17  
17番 末松山 宝国寺 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 多賀城市八幡2丁目8-28 33番を合祀
18番 紅葉山 向泉院 釈迦如来・聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 多賀城市留ケ谷1丁目13-1 糸掛観音、旧山号は留谷山
19番 玉川観音堂 千手観世音菩薩   塩竈市玉川1丁目5 野田の玉川の碑
20番 西園寺 釈迦如来 臨済宗妙心寺派 多賀城市笠神1丁目21-60  
21番 湊浜薬師堂 薬師如来   宮城郡七ヶ浜町湊浜砂山29-1 磨崖仏
22番 花渕山 同性寺 釈迦如来 臨済宗妙心寺派 宮城郡七ヶ浜町花渕浜寺坂12  
23番 竹林山 金剛寺   臨済宗妙心寺派 宮城郡七ヶ浜町吉田寺山3  
24番 東宮神社(明神堂) 東宮明神   宮城郡七ヶ浜町東宮浜鶴ヶ湊1  
25番 船置山 天祥寺 正観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 宮城郡利府町加瀬天形字天形29  
26番 松島青龍山 瑞巌寺  三聖堂 聖観世音菩薩 臨済宗妙心寺派 宮城郡松島町松島字町内91 蜂谷観音
27番 鳩ノ峰八幡神社     宮城郡松島町幡谷八幡58  
28番 弥勒神社(弥勒堂)     宮城郡松島町竹谷弥勒堂84 茂見山観音
29番 春日神社(明神堂)     宮城郡利府町春日寒風沢35  
30番 無量山 願成寺 釈迦牟尼仏 臨済宗妙心寺派 塩竈市錦町3-5  
31番 壺の碑堂     多賀城市市川字田屋場16 多賀城碑
32番 志引観音堂     多賀城市東田中2丁目28 千引きの石(志引石)
33番 桜木観音堂     (多賀城市) 廃寺、17番へ移動

 

札番 御詠歌
1番 長谷堂や 峯より落る 滝波は みたらせ川に かかる白糸
2番 織絹の 袖引き止むる 船場様 解きて広めん 梅ヶ枝の橋
3番 笠島や とうえのやねの 鹽通寺 海人の干袖 潮濡れて見る
4番 うつもれて すゑ長橋の 渡る瀬に 聞こえて遠き 山陰の滝
5番 宮城野も 都と同じ 月なれば 萩の花にそ 光ますらん / よろづ世も 動かじとのみ 護りゆく 国に名高き 山の尼寺
6番 入相の 波路も遠き 牧嶋の 塩屋の煙 いつも絶へせぬ
7番 奥深く その名はよそに あまるめの 末遥々と 響く川波
8番 遥々と 田子の二本木 来て見れば よつやが原に 枝ぞ栄える
9番 いにしゑの 名残りも今に 三井寺の 鐘の響きに 罪は消え行く
10番 濁る世も 澄む世もここに 松堂の その名は広き 宮城野の原
11番 作りおく 罪も消え行く 安楽寺 遠ほき歩みを 運ぶ身なれば
12番 夜もすがら 落ちくる川の 水音に 渚のかもめ 立ち騒ぐ声
13番 父母の 恩をばここに 高見堂 いつよりすべき 露の身なるか
14番 耳取りや 蒲生の宮の 観世音 遠く聞こえて 響く鐘の音
15番 ひもろぎや かじまの宮の 観世音 妙荷の里に 駒ぞ勇むる
16番 みどり子の 行末久し 杉橋の みたらせ川に 月ぞ見る夜は
17番 程遠く 末の松山 霞む日は 沖の石にも かかる白波
18番 昔より 安倍の松橋 幾世経て 渡る旅人 心路留ヶ谷
19番 月映る 野田の玉川 来て見れば 水影清く 澄める世の中
20番 しるしある 形見は今に 舟塚の 唐土人の 植えし姫松
21番 湊より 寄せ来る波の 絶え間にも 天の千鳥は 友を呼ぶ声
22番 花淵や 富岡山の 松風に 浜のあま人 目覚めいくたび
23番 荒磯や こがれて見ゆる あまをまつ 渚に響く 峯の松風
24番 波間より 群れ入るかもめ あまを舟 連なる袖の しげきお社
25番 浮き遠き えつかめ島の 山となり 浮て見ゆるは 里の浦波
26番 ありがたや かみ松島の 観世音 軒端の梅に 御影映らん
27番 朝日差し 夕日輝く 鳩の峰 疲れて急ぐ 秋の夕暮
28番 茂見山 花の梢に 春来れば 秋は紅葉の 錦織り袖
29番 八重一重 げに九重の 春日山 旅人急ぐ 花坂の宮
30番 岩かねや 峰の姫松 幾世経て 願いは満つる 千賀の塩釜
31番 市川や すゑの仏に ちかければ 橋音高く 響く川波
32番 諸共に 引き上げ給ふ 地引岩 恋に深みて 浮かぶ瀬はなし
33番 萩原や 稲荷の塚の 麓より ほのかに出づる 秋の夜の月