★伝教大師二十ヶ所霊場

札所数 27(番号付き札所:20  客番・番外札所:7)
別称  
関連霊場  
公式情報・事務局 伝教大師霊場会事務局 円乗院
御開帳情報  
開創年・開創者 明治時代 天台宗岡山教区第四部が開創、平成23(2011)年に番外7ヶ寺を加えて再興
縁起・由緒・開創経緯

◆札所寺院による案内から抜粋補記◆

明治年間、当時は四国八十八ヶ所霊場や金毘羅参りの盛んであったとされる時代。岡山県の倉敷市玉島、浅口市地区(天台宗岡山教区第四部)の寺院が集まり、天台宗の宗祖「伝教大師」の霊場を興し、伝教大師最澄の生涯を巡拝の中で、より深く知っていただき、日々の生活の中にその教えを知っていただこうという思いから開創された。

備考

・天台宗の岡山教区第四部(岡山県倉敷市玉島や浅口市)の寺院によって開創された霊場。

・天台宗を立教開宗した伝教大師こと、最澄の巡拝霊場である。

・戦前である昭和初期頃までは、盛んに巡拝が行われていたようである。

・2011年の再興にあたり、案内書・御朱印帳・御朱印軸・お勤め本・白衣等の巡拝用品が調えられた。

・霊場専用の御朱印帳は、バインダー式になっている。

・加えて、満願参拝印も比叡山の麓にある生源寺でいただける。

・札番20ヶ寺、番外7ヶ寺、生源寺、そして延暦寺へ詣でる、実質は29ヶ所霊場と言える。

・令和3(2021)年は、伝教大師1200年大遠忌と霊場再興10周年の記念の年となる。

・御詠歌は、地元浅口市出身の名士である工藤壮平(号は文哉)によるもの。

情報掲載日・更新日 公開:2019年10月17日  更新:2021年03月28日

 

札番 山・院・寺号 御本尊 節目熟語 宗派 住所 備考
1番 福井山 寿福寺 龍城院 阿弥陀如来 大師降誕 天台宗 浅口市寄島町6881  
2番 桜見山 長徳教寺 円珠院 阿弥陀如来 出家得道 天台宗 浅口市鴨方町六条院西890  
3番 南観山 普門寺 聖観世音菩薩 叡岳開創 天台宗 浅口郡里庄町新庄166 地域管理、浅口西国33観音
4番 真岳山 大護寺 明王院 阿弥陀如来 三佛安置 天台宗 浅口市鴨方町六条院中4571 中国30地蔵、浅口西国33観音
5番 甘露庵 紫雲寺   立教開宗 天台宗 浅口市鴨方町六条院中4571 4番明王院の境内
6番 金明山 長福寺 大光院 十一面観世音菩薩 鎮護王城 天台宗 浅口市金光町佐方1580 浅口西国33観音
7番 西谷山 清水寺 泉勝院 千手観世音菩薩 中堂法燈 天台宗 浅口市金光町占見2391 瀬戸内33観音、浅口西国33観音
8番 天満山 行妙院 善城寺 薬師如来 落慶行幸 天台宗 浅口市金光町須恵339 浅口西国33観音
9番 大谷山 善勝寺 寂光院 聖観世音菩薩 高雄修法 天台宗 浅口市金光町大谷1055 浅口西国33観音
10番 樹村山 阿弥陀寺 安養院 阿弥陀如来 入唐求法 天台宗 倉敷市玉島黒崎2995 宝亀山とも、浅口西国33観音
11番 普陀洛山 蓮華院 千手観世音菩薩 怒濤忽平 天台宗 倉敷市玉島黒崎3019 10番参道途中、お堂のみ、浅口西国33観音
12番 亀鶴山 松嶽寺 福寿院 聖観世音菩薩 寶藏再開 天台宗 倉敷市玉島柏島3411 浅口西国33観音
13番 東向山 成就院 本覚寺 十一面観世音菩薩 宮中宗論 天台宗 倉敷市玉島柏島232 浅口西国33観音
14番 羽黒山 清瀧寺 阿弥陀如来 宇佐神感 天台宗 倉敷市玉島中央町1丁目12-40  
15番 玉谷山 待雲寺   諏訪神助 天台宗 倉敷市玉島3丁目5-15  
16番 玉嶋山 安福寺 円乗院 阿弥陀如来 廣齋廣拯 天台宗 倉敷市玉島3丁目5-16 南備88霊場
17番 瑠璃山 海岸寺 常照院 阿弥陀如来 基礎戒壇 天台宗 倉敷市玉島乙島257  
18番 宝亀山 観音寺(庚申堂・観音堂) 青面金剛 遺誡示寂 天台宗 倉敷市玉島勇崎1261 浅口西国33観音、備中西国33観音
19番 矢崎山 円福寺 本性院 千手観世音菩薩 靈廟玉聲 天台宗 倉敷市玉島黒崎4595 瀬戸内33観音、浅口西国33観音
20番 興福山 海蔵寺 阿弥陀如来 謚號傳教 天台宗 倉敷市玉島黒崎10145 浅口西国33観音
番外 東面山 妙音院     天台宗 笠岡市六島5864  
番外 紫雲山 水嶋寺 聖観世音菩薩   天台宗 倉敷市水島南幸町1-9  
番外 大雄山 恵門院     天台宗 岡山市南区内尾250  
番外 矢出山 真如院 地蔵堂 地蔵菩薩   天台宗 倉敷市玉島3丁目8-8 真如庵
番外 羽黒山 寉山院     天台宗 倉敷市玉島乙島4334  
番外 羽黒山 林光院     天台宗 倉敷市玉島中央町1丁目6-8 14番清瀧寺分院
番外 遙照山 厳蓮寺 薬師院 両面薬師堂 薬師如来・釈迦如来   天台宗 浅口市金光町上竹2545-2  

 

札番 御詠歌
  〔南無根本伝教大師福寿金剛〕 あきらけき のちのほとけの みよまでも ひかりつたへよ のりのともしび
1番 みつのうら ももえのにわに はなふりて のりのみおやは あれましにけり
2番 とおあまり よとせのふゆに かみおろし こころをのりに すみぞめのそで
3番 そらたかく こだちしげりて ひるくらき ひえのみやまを ひらきましけり
4番 みほとけの みつのみかたを つくりてぞ みつのあらかに まつりましける
5番 みなひとの おもひひとつに みちくさの のりのはなさく みちひらきけり
6番 おほみやの ちよのしずめと おふかるる いさをもたかき おほひえのやま
7番 とほきその あかつきまでも つたへよと かかけてちかふ のりのともしび
8番 あまつひの ひかりまばゆき かげさして いともかしこき のりのにはかな
9番 いとふかき みことつたへり たかおやま たかきみのりの はなのむしろに
10番 あらしほの しほぢわたりて くもふかき からやまとほく みちもとめけり
11番 わたつみの かみもいかりや なごむらん さりのいさをの ふかきあらなみ
12番 たからぐら とざしてなげし そのかぎの ふたたびあひて ひらくかしこさ
13番 ひさかたの くもいのにはに きほひさく はなもしをるる のりのむらさめ
14番 ひろまえに おこなふわざお うさのかみ よろこびかへす のりのころもで
15番 ののくにに をくるちまきの うつしふみ はこぶとつぐる すわのかみごと
16番 きそじゆく たびのうきねを あわれとて ひろくすくわん やとりたてけり
17番 おもひたつ ひえのたかねに みほとけの いましめうくる にはのいしずゑ
18番 のちのよの むつのいましめ ゐひをきて もとのさとりに かへりましけむ
19番 おほきみの みことつたえし ひろまへに もるるたまやの みこゑたふとし
20番 みちつたへ みのりおしゆる おくりなに たかきゐさをは あふがれにけり