★置賜三十三観音霊場

札所数 34(番号付き札所:33  客番・番外札所:1)
別称  
関連霊場 庄内三十三観音霊場」「最上三十三観音霊場」と合わせて、出羽百観音霊場(山形百観音霊場とも)と呼ばれる
公式情報・事務局 置賜三十三観音札所会(http://www.okitamakannon.com/・・・リンク切れ確認:2023年8月5日)
御開帳情報 平成24(2012)年5月1日~10月31日の半年に渡り、霊場開創から初めて一斉御開帳が行われた
開創年・開創者 戦国時代から江戸時代初期までの間とされる  直江兼続の正室であるお船の方(1557~1637年)が霊場札所を選定
縁起・由緒・開創経緯  
備考

・番外1札所を加えた、計34札所から成る観音霊場。

・置賜と書いて、「おきたま」と読む。

・霊場会としては、4月中旬から11月初旬までの期間での巡拝を勧めている。

・自動車巡拝で、およそ2泊3日を要する。

情報掲載日・更新日 公開:2014年05月26日  更新:2023年08月05日

 

札番 山・院・寺号 霊場御本尊 観音菩薩の通称 宗派 住所 備考
1番 萬嶺山 金松寺 千手観世音菩薩 上小菅観音 曹洞宗 米沢市広幡町上小菅  
2番 珠淋山 源居寺 十一面観世音菩薩 高峰観音 曹洞宗 西置賜郡飯豊町手ノ子  
3番 曹伯山 高伝寺 聖観世音菩薩 黒澤観音 曹洞宗 西置賜郡飯豊町黒沢  
4番 松尾山 天養寺 聖観世音菩薩 中村観音 真言宗豊山派 西置賜郡飯豊町中 観音堂は町内最古の建造物
5番 普門山 観音寺 十一面観世音菩薩 九野本観音 曹洞宗 長井市九野本  
6番 大雄山 正法寺 聖観世音菩薩 時庭観音 曹洞宗 長井市時庭  
7番 御法山 円福寺 聖観世音菩薩 高玉観音 真言宗豊山派 西置賜郡白鷹町高玉  
8番 大深山 観音寺 千手観世音菩薩 深山観音 天台宗 西置賜郡白鷹町深山 観音堂は県内最古の建造物
9番 金峯山 永泉寺 聖観世音菩薩 杉沢観音 曹洞宗 西置賜郡白鷹町畔藤  
10番 金剛山 遍照寺 普門坊 馬頭観世音菩薩 宮野観音 真言宗豊山派 長井市宮横町 観音堂は総宮神社の境内
11番 大行院 瑞雲寺 十一面観世音菩薩 萩生観音 真言宗醍醐派 西置賜郡飯豊町萩生  
12番 湯新山 東正寺 聖観世音菩薩 赤湯観音 曹洞宗 南陽市赤湯  
13番 鵜鳴山 円光寺 十一面観世音菩薩 関寺観音 曹洞宗 西置賜郡白鷹町十王  
14番 松光山 大光院 聖観世音菩薩 置霊観音 真言宗 東置賜郡川西町上小松  
15番 米徳山 弥勒院 十一面観世音菩薩 火の目観音 真言宗 米沢市本町 観音堂のみ
16番 泉蔵院 聖観世音菩薩 鮎貝観音 天台宗 西置賜郡白鷹町鮎貝  
17番 龍賓山 雲洞庵 十一面観世音菩薩 芦沢観音 曹洞宗 長井市芦沢 民話「鶴の恩返し」伝説
18番 鶴布山 珍蔵寺 聖観世音菩薩 新山観音 曹洞宗 南陽市漆山  
19番 長命山 笹野寺 幸徳院 千手千眼観世音菩薩 笹野観音 真言宗豊山派 米沢市笹野本町  
20番 十王院 馬頭観世音菩薩 仏坂観音 天台宗 西置賜郡白鷹町十王  
21番 小町山 宝珠寺 聖観世音菩薩 小野川観音 真言宗醍醐派 米沢市小野川町  
22番 山王山 真言院 聖観世音菩薩 広野観音 真言宗豊山派 西置賜郡白鷹町広野  
23番 和江山 桃源院 聖観世音菩薩 川井観音 曹洞宗 米沢市川井  
24番 蓮華山 普門寺 聖観世音菩薩 桑山観音 真言宗醍醐派 米沢市万世町桑山  
25番 羽黒山 龍性院 聖観世音菩薩 赤芝観音 真言宗 米沢市赤芝町  
26番 恵日山 西明寺 十一面観世音菩薩 遠山観音 真言宗豊山派 米沢市遠山町  
27番 朝日山 相応院 十一面観世音菩薩 高岡観音 真言宗豊山派 西置賜郡白鷹町高岡  
28番 日祥山 綱正寺 聖観世音菩薩 宮崎観音 曹洞宗 南陽市宮崎  
29番 補陀山 岡応寺 聖観世音菩薩 松岡観音 曹洞宗 西置賜郡白鷹町荒砥乙  
30番 珠宮山 宝積坊 聖観世音菩薩 長谷観音 真言宗醍醐派 南陽市宮内  
31番 桜本山 正寿院 千手観世音菩薩 五十川観音 真言宗豊山派 長井市五十川  
32番 金剛山 胎蔵院 遍照寺 千手観世音菩薩 森の観音 真言宗豊山派 長井市森 旧別当の真光寺は廃寺
33番 戸塚山 浅川寺 泉養院 聖観世音菩薩 浅川観音 天台宗 米沢市浅川  
番外 松高山 大聖寺 文殊菩薩 亀岡文殊観音堂 真言宗智山派 東置賜郡高畠町亀岡 日本3文殊

 

札番 御詠歌
1番 補陀落や 嵐を聞けば 法の声 岩間の清水 響く大沢
2番 故郷を 遥々ここに 来てみれば 法の印は あらたなるらん
3番 参るより 頼みをかけて 黒沢の 花の台に 紫の雲
4番 夢の夜に 吹き驚かす 松風を よくよく聞けば 御法なるらん
5番 苦の元を 救う誓いの 深ければ 頼みをかけて 安楽の世に
6番 庭をたて 土を称えて 時の輪の 前の古木も 浄土なるらん
7番 峰に吹く 嵐は法の 標にて 無常の夢を 醒ますなるらん
8番 野を分けて 頼む行方は 御山なる 月の光は のどかなるらん
9番 世の中に 作りし罪は 重くとも 仏の誓い 頼む杉沢
10番 夜もすがら 月を見上げて 拝むなり 沖の川瀬に 立つは白波
11番 父母の 恵みも深き なかてなる 仏の誓い 頼むなりけり
12番 水上は いづくなるらん 若松と 聞けば心も 盛りなるらん
13番 後の世を 願う心は 軽くとも 仏の誓い 重き関寺
14番 五色の 雲の内なる 月を見て 心はここに 置賜めの山
15番 火の目より 渡らせ給もふ 仏にて 大悲の光 あらたなりけり
16番 松川の 遥々波を 眺むれば 清き流れに 涼しかるらん
17番 誓いあれ 栄ゆる世々の 試しには 難波のことも よしや芦沢
18番 何事も 思ふ心は 丸かれと 昔も今も ここは新山
19番 参り来て 今は望みの 笹野山 庭の木草も 瑠璃の光りぞ
20番 野を過ぎて 山路に向かふ 仏坂 峰の薄雲 晴るる景色ぞ
21番 ありがたや 大悲追うこの 法の道 誓ひも深き 小野川の里
22番 参り来て 仰げば高し 松風の 尽きせぬ声ぞ 誓ひなるらん
23番 極楽の 端より見れば 花の森 絹衣山は のどかなるらん
24番 野を過ぎて 里をも越えて 桑山の 拝む仏は 二世のためなり
25番 憐れみの 頼む仏は 赤芝の 普門の御影 尚も新たに
26番 遠山に 急げば近し 御仏の 教へに任す 誓ひなりけり
27番 ありがたや 大悲の恵み 深ければ 御池の波は 静かなりけり
28番 波の音 宮崎寺の 鐘の声 二世安楽と 響くなりけり
29番 昨日待ち 今日待つ丘に 来てみれば 明日の迷ひも 晴るる景色ぞ
30番 いつ見ても 変わらぬ色は 長谷寺の 苔も光りて 尚も増すなり
31番 いかがわと 思うは人の 迷ひなり 千手の誓い いつも絶えせぬ
32番 ありがたや 教えに任す この身こそ ねひ観音の 誓ひなるらん
33番 よろず世の 願ひをここに 納め置く 水はこけより 出る浅川